2026年08月24日
アステックペイント「スーパーシャネツサーモ」の色別日射反射率と屋根色の選び方
プロタイムズ長岡三島店
長岡三島店
0258-42-3877
営業時間 9:00~17:00(土曜日・日曜日・祝日)
ブログBlog
外壁塗装の見積もりには、
「シリコン」
「ラジカル」
「フッ素」
「無機」
聞き慣れない言葉が並びます。
価格も耐久年数も違うため、一番高いものを選ぶべきか、標準的なもので十分なのか迷う方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、
すべての住宅に共通する「一番よい塗料」はありません。
次の4点を整理し、建物の診断結果と合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、
イカケン(有限会社 五十嵐建装)が現在掲載している外壁塗装5プランを、期待耐用年数、機能、保証、表示価格で比較します。
ウレタンが標準プランに入っていない理由や、
「ラジカル制御」を塗料の種類と同列に扱えない理由も整理します。
目次
塗料選びで押さえたい結論は、次の5点です。
塗料名だけで判断せず、
「なぜ自宅にこの製品を提案したのか」
これを確認することが、納得できる選択につながります。
塗料選びを分かりにくくしているのは、樹脂の種類と、塗膜に持たせる機能が同じように並べられていることです。
たとえば、
「シリコンとラジカルはどちらが上ですか?」という比較は、そのままでは正確ではありません。
シリコンは主に樹脂を表す言葉ですが、ラジカル制御は劣化を抑える技術を表す言葉だからです。
| 用語 | 主に表しているもの | 見方 |
|---|---|---|
| ウレタン | 樹脂の種類 | 現在も外壁や付帯部に使えるが、製品ごとに用途と性能を確認する |
| シリコン | 樹脂の種類 | 同じシリコン系でも、配合や機能により期待耐用年数が異なる |
| フッ素 | 樹脂の種類 | 高い耐候性を持つ製品が多いが、正式製品名と試験条件で比べる |
| 無機 | 無機成分を含む樹脂・配合 | 「無機」という名前だけでなく、有機成分との組み合わせや製品仕様を見る |
| ラジカル制御 | 劣化を抑える技術 | シリコン系、フッ素系、無機系などと組み合わせられる |
ラジカルとは、紫外線などの影響で顔料から発生し、塗膜の樹脂を劣化させる要因です。
アステックペイントの「スーパーラジカルシリコンGH」は、製品分類としては水性一液のシリコン系上塗材です。
そのうえで、ラジカルの発生・放出を抑える白色顔料や、発生したラジカルを捕捉するHALS(光安定剤)を採用しています。
したがって、「ラジカル塗料」という通称だけでは、樹脂の種類までは分かりません。
見積書では、メーカー名と正式製品名まで確認しましょう。
ウレタン塗料は外壁に使用できないわけではありません。
アステックペイントにも、外壁や付帯部に使用できるウレタン塗料「マックスシールド1500U-JY」があり、期待耐用年数は8〜10年とされています。
一方、イカケンの現在の標準プランは、期待耐用年数12〜14年の「スーパーラジカルシリコンGH」から始まります。
外壁全面塗装では、現在の候補と比べてお客様のメリットが少ないと考え、ウレタンを標準プランに含めていません。
これは「ウレタンに価値がない」という意味ではありません。
素材や施工箇所によっては候補になります。
ただし、外壁全面塗装では、価格と次回塗り替えまでの期間などを総合し、シリコン系以上の製品をご案内するほうがお客様のメリットにつながると考えています。
出典:アステックペイント「マックスシールド1500U-JY」
イカケンでは、外壁用として次の5プランを掲載しています。
すべてアステックペイントの製品です。
| プラン | 使用製品 | 期待耐用年数 | 低汚染性 | 遮熱性 | 工事保証 | 表示価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シリコン | スーパーラジカルシリコンGH | 12〜14年 | ○ | - | 5年 | 58.3万円〜 |
| ハイクラスシリコン | プラチナシリコンREVO2000-IR | 14〜17年 | ○ | ○ | 7年 | 63.8万円〜 |
| 多機能シリコン | 超低汚染プラチナリファイン2000Si-IR | 16〜19年 | ◎ | ○ | 10年 | 71.0万円〜 |
| 多機能無機フッ素 | 超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR | 21〜26年 | ◎ | ○ | 10年 | 75.6万円〜 |
| 超低汚染性無機 | 超低汚染プラチナリファイン2000無機-IR | 26〜30年 | ◎ | ○ | 10年 | 77.8万円〜 |
※価格は2026年9月14日に確認した税込みの最低表示額です。
外壁目地・サッシ周りのシーリング工事、外壁補修工事などは別途見積もりとなります。建物の大きさや状態、施工範囲によって実際の見積金額は変わります。
出典:イカケン「塗装・施工プランと費用」、アステックペイント各製品ページ
初期費用を抑えつつ、外壁塗装に必要な基本性能を確保したい場合の候補です。
「スーパーラジカルシリコンGH」はシリコン系の上塗材で、ラジカル制御技術、低汚染性、防カビ・防藻性を備えています。
遮熱性は付いていません。
費用と耐久性のバランスに加え、遮熱性も検討したい場合の候補です。
「プラチナシリコンREVO2000-IR」は、期待耐用年数14〜17年のシリコン系塗料です。
低汚染性、防カビ・防藻性、遮熱性を備えています。
ただし、遮熱塗料を使ったときの温度変化は、断熱構造や窓の大きさなどによって異なります。
外壁の汚れにくさを重視しながら、シリコン系の範囲で耐候性も高めたい場合の候補です。
「超低汚染プラチナリファイン2000Si-IR」は、期待耐用年数16〜19年で、超低汚染性と遮熱性を備えています。
外壁の黒ずみや雨筋汚れを抑えたい場合に検討しやすい製品です。
ただし、汚れが一切付かないという意味ではありません。
次回の塗り替えまでの期間を長く取りたい場合や、超低汚染性と遮熱性を合わせて重視したい場合の候補です。
「超低汚染プラチナリファイン2000MF-IR」は、無機成分を配合したフッ素系製品で、期待耐用年数は21〜26年です。
5プランの中で、最も長い期待耐用年数が示されている製品です。
「超低汚染プラチナリファイン2000無機-IR」は、期待耐用年数26〜30年で、超低汚染性、遮熱性、防カビ・防藻性を備えています。
長く住み続ける予定があり、次回の外壁塗装をできるだけ先にしたい場合の候補になります。
ただし、外壁だけを長寿命にしても、屋根、シーリング、付帯部が先に補修時期を迎える可能性があります。
住宅全体のメンテナンス計画と合わせて検討しましょう。
最初から一つに決める必要はありません。
次の順番で考えると、自宅に必要な条件を整理しやすくなります。
まず、今後の居住予定を考えます。
建て替えや住み替えの予定が比較的近い場合、最も長い期待耐用年数を持つ製品が必ずしも合理的とは限りません。
反対に、長く住み続ける予定であれば、初期費用だけでなく、次回工事までの期間も重要になります。
次に、塗り替え後に重視したいことを整理します。
すべての機能を最高水準にする必要はありません。
自宅で困っていることに関係する機能を優先します。
外壁塗装では足場を設置することが多いため、屋根、シーリング、雨樋、破風板などを同時に工事するかどうかで、将来のメンテナンス計画が変わります。
外壁だけの期待耐用年数を見るのではなく、次に足場を組む可能性がある時期を施工店へ確認しましょう。
最後に、希望に合う標準案と、その一段上または下の案を比較します。
価格差によって何が変わるのか分かりやすくなります。
例えば「シリコンプランとハイクラスシリコンプラン」「多機能シリコンと多機能無機フッ素」のように、候補を2つに絞って提案理由を確認します。
答えは、住み続ける年数や次回の工事計画によって変わります。
費用対効果は、塗料そのものの価格だけでは判断できません。外壁塗装には、足場、洗浄、下地処理、養生、塗装作業、付帯部工事などが含まれるからです。
考えたいのは、
「今回いくら安いか」だけでなく、
次の工事までに住宅全体をどう維持するかです。
今後の建て替え・住み替え時期が決まっている場合、期待耐用年数の長い最上位製品を選んでも、その性能を十分に生かせない可能性があります。
この場合は、必要な保護性能を確保しつつ、居住予定に合う製品を選ぶほうが納得しやすくなります。
長期間住み続ける場合は、将来の塗り替え回数や足場の設置回数も判断材料になります。
ただし、期待耐用年数だけで将来費用を単純計算するのは避けましょう。
実際の耐久性は、外壁材、下地の状態、施工方法、日当たり、雨、雪などの条件で変わります。
一方の見積もりにシーリング工事や付帯部塗装が含まれ、もう一方には含まれていなければ、塗料の価格差を正しく比較できません。
合計金額だけでなく、施工面積、補修範囲、使用製品、塗り回数、保証内容をそろえて比較することが重要です。
実際には、塗料のグレードを決める前に、凍害や水分の影響を受けている外壁をそのまま塗装できる状態か確認することが先です。
長岡では、積雪や氷点下になる時期、雨や雪による水分の影響を考える必要があります。
アステックペイントも、雪が多い、気温がマイナスになる日が多い、雨が多いなどの環境では、塗膜の劣化が早まる場合があると説明しています。
だからといって、「雪国なら必ず最上位の無機塗料」という結論にはなりません。
先に確認したいのは、現在の外壁と周辺部材の状態です。
高耐候な上塗材を選んでも、傷んだ下地が自動的に直るわけではありません。
凍害や欠損が進んでいる場合は、塗装前の補修や部分張り替えが必要になることもあります。
また、低温期は製品ごとの施工条件や乾燥時間を守る必要があります。
「冬でも塗れるか」だけでなく、予定している製品の仕様と当日の環境を施工店へ確認しましょう。
出典:気象庁「長岡の月別平年値」、アステックペイント「よくある質問」
事例から分かることと、分からないことを分けて見る必要があります。
施工事例は、色や艶、建物全体の仕上がりを確認するのに役立ちます。
ただし、一件の施工事例だけで耐久年数や遮熱効果を証明することはできません。
イカケンの公開事例には、次の関連製品を使用した例があります。
これらは、この記事で比較した現在のプラチナ2000シリーズなどとは正式製品名が異なります。
そのため、現行5プランの施工実績を示すものではなく、近い系列の製品による色・仕上がりの参考例としてご覧ください。
屋根の遮熱塗料と色の関係を詳しく知りたい方は、スーパーシャネツサーモの色別日射反射率と屋根色の選び方も参考にしてください。
塗料の通称やグレードだけでなく、次の7項目を見積書または提案書で確認します。
特に「シリコン塗料一式」という記載だけでは、どの製品を使うのか、どの程度の耐候性や機能があるのか分かりません。
イカケンでは、材料費と施工費を分け、工事内容、数量、費用を明記した見積もりを案内しています。
複数案を比較するときは、金額だけでなく、工事範囲と提案理由まで確認してください。
使えます。現在も外壁対応のウレタン製品は販売されています。ただし、イカケンでは外壁全面塗装について、現在のシリコン系以上の候補と比べてお客様のメリットが少ないため、標準プランに入れていません。付帯部や素材など、施工条件によってウレタン系が候補になる可能性まで否定するものではありません。
単純には比較できません。シリコンは主に樹脂の種類、ラジカル制御は劣化を抑える技術です。「ラジカル制御シリコン塗料」のように、一つの製品が両方の特徴を持つことがあります。通称ではなく正式製品名で比べましょう。
必ずしもそうではありません。長く住む予定や住宅全体のメンテナンス周期、必要な機能、予算に合うかを確認する必要があります。下地の劣化が進んでいる場合は、塗料選びより補修方法の判断が先です。
保証された年数ではありません。メーカーの促進耐候性試験などをもとに設定された目安で、下地の状態、施工方法、日当たり、雨、雪などによって実際の状態は変わります。保証年数とも別に確認してください。
施工面積と工事範囲をそろえて比較します。塗料名だけでなく、下地補修、シーリング、付帯部、塗り回数、保証が含まれているかを確認してください。
イカケンで使用する塗料は、すべてアステックペイントです。実際に選ぶ製品は、建物の診断結果と希望する耐久性・機能・予算を踏まえて提案します。
塗料は、名前の印象や耐用年数の長さだけで選ぶものではありません。
まず、ウレタン・シリコン・フッ素・無機などの樹脂・配合の分類と、ラジカル制御・低汚染・遮熱などの機能を分けて考えます。そのうえで、居住予定、必要な機能、住宅全体のメンテナンス周期、予算から候補を2つ程度に絞りましょう。
イカケンでは、外壁と屋根の状態を確認したうえで、現在の5プランからご希望に合う製品をご案内します。「最上位が必要か分からない」「価格差の理由を知りたい」という段階でもご相談いただけます。
執筆者
イカケンWEB担当